葬儀での受け答えは誰しも迷うもので、参列する側で言えば、受付でどのような言葉を掛けるべきなのか、逆に受付スタッフとして頼まれた場合の言葉の遣い方にも難色が示されています。葬儀時の挨拶などはパターン化されており、参列者から悔やみの言葉が述べられた際には、本日はお忙しい中、あるいは天候によって、お足元のお悪い中などの気遣いの後、お越しいただきありがとうございます、または、ご弔問ありがとうございますと答えるのが通常の声掛けです。
受付においては、芳名帳に名前の記帳が必要で、ご住所とお名前のご記入をお願いいたしますなどの案内で、ペンを差し出すことや記入欄に手を添えます。葬儀に参列する者は、香典や供え物を差し出しますが、定番となるフレーズは、この度はまことにご愁傷様でございます、あるいは、心からお悔やみ申し上げます、となります。
弔問される方が目上でも目下でも、喪家の代理でもあるために、言葉遣いは丁寧語で、お預かりします、と軽く頭を下げます。また、香典返しを渡す場合には、お納め下さいの言葉が定番ですが、お気をつけてお帰り下さいなど、遠方からの方々には必要性の高いフレーズです。
タイミングや混み具合などによっては、臨機応変に言葉遣いを変えたり、掛け方もポイントです。遺族への言葉遣いには細心の気遣いも必要で、ご冥福よりも不快感の少ないご愁傷様が無難ですし、基本的に手紙でも使える言葉であることが大事です。