お別れの会と偲ぶ会は同じと思われがちですが、同じではありません。とくに、開催されるタイミングが違います。お別れの会は葬儀が済み、2ヶ月以内に行われることが多いです。ですから、まだまだ悲しみは癒えていません。
出席者は悲しみを抱えたまま、故人の冥福を祈る気持ちで参加します。お別れの会は故人の友人が中心となって開催することもありますが、どちらかと言えば遺族が主催することが多いです。そして、偲ぶ会を開催する時期は、葬儀が終わってから結構日が経ってからです。
一般的には、一周忌に合わせて開催されます。悲しみはかなり癒されている時期なので、故人とのエピソードを語り合う会と言う意味合いが強いです。偲ぶ会の場合は、故人の友人が主催するケースがほとんどです。遺族が主催すると言うことはほとんどないと言っていいでしょう。
近年、葬儀を小規模にしたり、近親者だけで行う家族葬も増加傾向にあります。葬儀を行わないケースも目立ってきました。こう言う葬儀を行った場合は、後日お別れの会を開催する遺族が多いです。お別れの会の規模は何となく大きいと言うイメージがありますが、そんなことはありません。
親族のみの少人数で行うことも多いです。もちろん、故人とゆかりのあった人たちをたくさん招いて、盛大に行っても構いません。遺族が主催する場合は、比較的こぢんまりとした会になることが多いです。しかし、故人の友人や知人が主催する会は、ある程度規模が大きくなることが珍しくありません。
これからは家族葬を選択する人がどんどん増えてくると言われており、ゆくゆくは家族葬が主流になると言われています。お別れの会のこともしっかり理解しておいた方がいいでしょう。