家族葬：葬儀場調査書

葬儀は必ずしも盛大に行う必要はない

家族との別れは、どんな時でも辛く悲しい出来事です。突然の別れでも、余命宣告されて覚悟をしていても、その悲しみの深さに変わりはありません。一昔前は、そんな家族の意思に関係なく盛大に執り行われていました。なぜか張り切る葬儀委員長や葬儀社の面々、遺族にとってはいい迷惑です。

ただでさえ心の整理がついていないのに、多くの人たちに挨拶しなければならない辛さは想像すらできない、とても酷なことです。そんな中、昨今は家族葬を執り行うことが多くなりました。悲しみを共有する家族だけの葬儀であれば、余計な気を使うことなく、心置きなく故人を送ってあげられます。

おそらく故人も、家族に負担をかけることなど望んでいません。少子化、核家族化、高齢化社会の日本においては、盛大なものは時代遅れなのかもしれません。家族が支えあい、大切な人を想い合う、そんな送り方が望まれています。

家族葬には大きなメリットがある

日本の葬儀は、仏教や神道などの宗教に則った形式で行うのが普通とされていました。これ以外はないと言ってもいいような状況だったわけです。また、葬儀は立派なほど良いとされていました。ですから、葬儀費用を節約すると言う考えはほとんどなかったです。

と言うか、無礼と言う風潮がありました。しかし、最近は葬式に対する考え方に変化が生まれています。それにともない、葬式の形式も多様化してきました。最も大きな変化は、葬式の規模が小さくなっていることです。参列者が20人程度の家族葬が増えてきました。

家族葬には大きなメリットがあります。故人との別れの時間をたっぷりとれると言うところです。参列者の対応に追われることがないので、時間には余裕があります。もちろん、小規模な式ですから、費用も従来の葬式よりかなり抑えることが可能です。

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